静岡スタイルは、静岡クレールに新しく変わりました!

四季折々の旬を愉しむ【珍竹林】

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【こだわりの食材、老舗割烹料理店】

静岡市葵区七間町。静岡東宝会館やワシントンホテル、伊勢丹をはじめとした上質なショップが立ち並ぶ石畳の表通りから、路地を少し入れば、他にはないようなつい興味をそそられるようなお店がこじんまりとしながら軒を連ねるエリア。足繁く訪れるファンも多い、静岡の「おまち」の中でも落ち着きと個性を両立した独特の魅力を持つ街として知られています。

そんな七間町に、2016年6月移転オープンした老舗割烹料理店をご存じでしょうか。
『珍竹林(ちんちくりん)』は、今年で開業してから26年。カウンターの向こう側、美しく磨かれた厨房で私たちを出迎えてくれた店主の菊池さんは、京都や大阪などの有名店で長年修業をした本物の「板前さん」です。

こだわり抜かれた食材の持ち味、季節を感じさせる美しさ。和食の粋が注ぎ込まれた珍竹林の料理、細やかな前菜から締めの蕎麦、甘味までを全てひとりで繊細に作り上げる菊池さんが大切にしているのは「安全」そして「安心」な、「体に優しいもの」。

「うまい!は当たり前だから」
と胸を張るのは、菊池さんを「親方」と呼ぶ女将さん。

「適当な食材はありませんよ」
女将さんが話してくれた通り、珍竹林の料理に使われる食材は全て菊池さんが選りすぐって取り寄せたものばかり。食材そのものはもちろん、その原料(肥料、飼料等)にもこだわり、「天然大自然農法」と呼ばれる自然農法で育てられたものを全国各地で探し求めているのです。

それがお肉であれば、その豚や牛、鶏たちがどんなものを食べて育ったのか、そこまでわかっているものを。野菜も同じように肥料までこだわり抜いて栽培されたものを、更にサンゴやセラミックで浄化された回帰水(ミネラルウォーター)で処理してから使用するという徹底ぶり。
そのこだわりは、アトピー患者の子どもが食べても安心なほど体に優しい料理へと繋がっています。

もちろん、「美味しい」は当たり前。
菊池さんがずっと取り寄せ続けているというお塩やお豆腐は、その味が認められて伊勢神宮へも奉納されているというお墨付きです。

【溢れ出る愛情を、器に注ぎ込んで】

「優しさと手間ひまを掛けているのが、親方の愛情なのかな」
どこかしみじみとした女将さんの言葉は、まさに菊池さんの作る料理を表しています。
昨今では、「優しい味」というのをあまり褒め言葉として扱わないような風潮が蔓延しているように感じられますが、菊池さんの作る料理にはそういった意味は全くあてはまりません。本当に私たちに優しい料理の味は、本来群を抜いて美味しいものです。

親方こと菊池さんが、素材ひとつひとつはもちろん水までこだわり抜いた、和食の粋を心ゆくまで楽しめる本格コース料理は、なんと5000円というリーズナブルな価格から。今まで懐石料理のお店に行ったことがないという方はもちろん、珍竹林を初めて訪れるという方に向けて、前菜、お造り、焼き物、蒸し物という4品で3500円という破格のお試しコースも用意されています。
もちろん、コースの内容全てが一度は味わっていただきたいお料理ばかりです。

本格懐石コースのはじめに運ばれてくるお通しは、その時々によって落花生だったり、海つぼだったり、和え物だったり……その時々によって一番美味しいものを親方がチョイス。
ひと口ひと口を味わえば、これから始まるコースがより楽しみになってきます。
その料理のひと皿ひと皿に、和食の特長である「季節のうつろい」を、舌ではもちろん目でも楽しめるような工夫が。

例えば、夏が終わり秋の足音が日に日に近づいてくる今の時期。ぜひ、やってきた前菜の器にご注目ください。
細かな格子は、まるで秋を訪れを告げる鈴虫が鳴く籠のようです。その籠の中に閉じ込められているのは、声はなくとも初秋の風情を雄弁に語る、彩り豊かな前菜たち。そのひとつひとつを口にしたとき、きっと季節の持つ「味」を経験できるはず。

そしてお造り、蒸し物、焼き物、揚げ物、とその「瞬間」が最も美味しい、旬の味が続きます。
私たちが訪れた日の蒸し物は、初夏から秋にかけて旬を迎える果実の「イチジク」。田楽のように甘辛い味噌が添えられたイチジクはふっくら柔らかに蒸しあげられ、ほのかな甘みと味噌の味付けが舌の上で嘘のように溶け合います。イチジクは、その時によっては赤ワイン煮などにして、季節感を表現するのだそう。

更に、冬になると例年「三宝柑の茶碗蒸し」という、イチジクの蒸し物と同じくらい意外性のある蒸し物がコースに登場します。柑橘である三宝柑の爽やかな風味が味わえる茶碗蒸しは、毎年楽しみにされているお客さんもいらっしゃるという珍竹林の人気メニューです。

また揚げ物はというと、「とうもろこし」の粒をかき揚げにした天ぷらが。さっくりとした歯触りとともに頬張ると、夏の残り香が口腔から鼻へと広がります。とうもろこし自身の持つ甘みが完璧な火の通し方によって膨らみ、不思議な懐かしさが溢れ出て、夏を名残惜しく感じてしまいます。

ところで、揚げ物と聞くと他の調理法よりも油を使うために、胃腸がそれほど丈夫でないと、少し心配される方もいらっしゃるかもしれません。「最近油ものがきつくなってきた」なんて台詞は30代に差し掛かる年頃になると多かれ少なかれ耳にする機会が多くなりますよね。
以前に比べて揚げ物を食べられる量が減ってしまったということを、「年のせいかな」と諦めている方、それは単に加齢によるものだとは言い切れないのだそうですよ。
例えば揚げ物に使用されている油、そのわずかな劣化が胃もたれを引き起こしている場合もあるといいます。
油は、どんなに気を使って仕入れ、管理をしていても、わずかながらも刻々と劣化していきます。その劣化に敏感な胃腸を持つ方は、揚げ物を食べた際の胃もたれに苦しむことになるのだとか。

そんな油に潜む、わずかな「体に良くないもの」。
「もちろん、飲むことのできる油を使っているけれど、使う前にセラミックを入れて悪いところを除去するようにしているの」
珍竹林では、使う水や野菜にするのと同じ処理を、油にも行っているのだそう。そのため、珍竹林の揚げ物は胃もたれしないと評判です。
「最近油ものがきつくなってきて……という方が、美味しいと言って食べてくれて、胃もたれしないからと通ってくれたりして」
珍竹林が多くの方に愛される理由のわかるエピソードですね。

コースの締めには、やはり天然大自然農法で育てられた蕎麦が用意されています。実に幅広い和食のうち、ひとジャンルであるお蕎麦。
この夏にはしゃっきりと茹でられたお蕎麦の上に乗せられた大根おろしと香り高い麺の相性が絶品の、おろし蕎麦がコースに入れられていました。

ところで、蕎麦といえばやはり打ち立ての生麺が一番。そんな印象を持ってはいませんか?
珍竹林が自信を持って提供してくれるのは、なんと「乾麺」のお蕎麦なのです。
女将さんが
「乾麺だけど、打ったお蕎麦より美味しいんですよ」
という言葉の通り、すすった麺は蕎麦の持つ香り、そして滑らかかつしなやかな食感ともに乾麺とはまるで思えないクオリティです。

このお蕎麦をいただいたら、あとはデザートを待つばかり。
素材本来の持つ味を活かし、更には口にして安心なものを。そんな珍竹林のコース、デザートに使われる果物ももちろん、こだわりのものを。
というのも、珍竹林で使われる果物はなんと女将さんのご実家で作られたものが主となっているのです。もちろん、やはり特別な農法でもって育てられています。

こだわり抜いた「良いもの」を、磨き抜かれた「腕」で調理する。美味しくないわけがありませんよね。

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珍竹林では、そんな珠玉の料理をランチタイムでも味わうことができます。
人気なのは、女将さんが
「夜のコースをぎゅっと小さくした感じ」
と紹介してくれた「松花堂弁当(2500円)」。その説明の通り、前菜、蒸し物、お造り、焼き物、揚げ物と、その季節のエッセンスを感じられる懐石のコース料理がお重の中に少しずつ詰められています。

要予約なこちらのランチは、静岡のひとたちの「特別な日」に、26年前から彩りを添え続けているのだそう。
それは、例えば結婚を決めたカップル、そのご家族の顔合わせであったり、大切な取引先とのランチタイムの会食であったり、社内の重要な会合であったり。場面は様々ですが、美味しい料理がその会話を潤滑にし、素晴らしい結果を導き出してくれることでしょう。

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また、親方と女将さんはランチタイムに新たな試みも計画しています。
珍竹林のランチを、美味しい料理をもっと気軽に。ランチタイム激選区とも言える静岡街中ですが、その美味しさはなんとしても味わっていただきたい、珍竹林の「ポーク丼(¥800予定)」。
「豚丼じゃあないんです。ポーク丼」
と悪戯っぽく笑う女将さん。
わざわざ「ポーク丼」と名付けただけあって、この丼の味付けは洋風なのだそうです。隠し味に果実酒と鳥取から取り寄せたソースを使い、種子島産の島粗糖で甘みをつけています。
富士山の湧き水で育った臭みのない豚肉の肩ロース、ミネラルウォーターで炊いた吉田町産のコシヒカリがハーモニーを奏でる丼に、飛騨高山と広島産の味噌をオリジナルでブレンドした合わせ味噌のお味噌汁が付いたこのとてもお得なランチ丼。
その値段からは想像できないほどの幸福感が溢れています。

そして、美味しい料理には、同じだけ美味なる飲み物が欠かせません。料理と合わせて飲まれるのは、やはりこだわりのお酒です。
和食に合わせていただきたい日本酒は「正雪」の大吟醸を。手頃なサイズ、そして見た目にもスタイリッシュな小瓶に詰められ、程よく冷やされたこちらは他では味わえない逸品です。
また、珍竹林には焼酎も豊富に揃えられています。手間ひまをかけて作られた芋焼酎をはじめとするお酒好きも満足のラインナップですよ。

今まで味わったことのない美味しいものを食べたい、初めて懐石料理を楽しんでみたいという方から、そろそろ決まった馴染みの店を持ちたいという方まで、ここ静岡で美味しいものを愛する全ての方にオススメしたい料理店『珍竹林』。
ひと口食べたその瞬間に、「和」の心と親方の優しさが溢れる料理は、他では味わうことのできないものばかりです。

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また、その美味しさを外へと持ち出すことも。
二段のお重に、程よい塩加減で焼かれた鮭のほぐし身を散らしたご飯、そして箸の止まらないおかずがぎゅぎゅっとコンパクトになった仕出し弁当(¥2000)も珍竹林では用意してくれます。仕出し弁当だからと侮ることなかれ。
このお弁当があれば秋の行楽も倍ほどに楽しくなると請け合いの味で、作り立てと遜色のないメニューです。

そんな、どんなシーンにも寄り添う割烹料理店『珍竹林』。老舗と言われる理由がそこにはちゃんとあります。
暖簾をくぐれば、そこは美食の城。
季節をどこよりも安心して味わえる空間です。

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【珍竹林 詳細】

住所 静岡市葵区七間町7-10 丸雄ビル1階
TEL 054-251-0296
営業時間 11:00〜13:30、17:00〜22:00
定休日 日曜、祝日