静岡スタイルは、静岡クレールに新しく変わりました!

『大衆呑処 呉服二丁目酒場』昭和×エキゾチックの大衆酒場

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昭和を感じさせる『キリンビール』の赤白提灯、イラストの描かれたポスター、いかにも昭和の大衆酒場!
という店内には、なぜか東南アジア風の柔らかいひし形提灯が色とりどり、天井から所狭しと吊るされていました。

【両替町と呉服町、その間】

両替町と呉服町の間を走る、あの一本の路地は、本当に両替町と呉服町の境目である。
そんな狭間の空間には、何とも形容しがたい雑多で不思議な空気感が漂っています。

黄色い看板の激安酒屋、オーセンティック風なピアノバー、炭火を謳った焼肉店、そんな中に今年の3月、新しい空気が吹き込んだことをご存知でしょうか。

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路地に向かって大きく開け放たれた、東南アジアの屋台風の大衆居酒屋『大衆呑処 呉服二丁目酒場』です。
白をベースに、レトロ風の塗装がされた内壁には暖かみのある手書きのメニューがお行儀よく貼り付けられています。

レトロが流行する昨今、さぞかし若い女性なんかのお客さんも多いのでは?と訊いてみると、「いえ、全然です。うちは、昔ながらの大衆居酒屋なんで」と店長の藤岡さんは答えてくれました。

大衆居酒屋というだけあって、確かに、見せてもらったメニューに示された値段はどれもこれもびっくりするほど安い。
お客さんたちの平均単価を訪ねてみると、大体2,800円くらいだといいます。安いです。

ちなみにキリン一番搾り生ビールは一杯490円でした。

【オススメはホルモン焼き】

オススメの商品を尋ねてみると、ホルモン焼きが一番人気と教えてくれました。
しかしあまりの人気のために、筆者たちが訪れたときには品切れ状態!売り切れてしまうこともしばしばあるのだそうです。
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また、ホルモンで変わったメニューも人気を博しているそうです。その名もホルモン餃子。

もちっとした皮に、モツ煮込みのような味噌ベースのタネが包まれていて、マヨネーズでいただきます。
「餃子」というと、ニンニクがきいていて女性は敬遠しがちというイメージがありますが、こちらの餃子はどちらかというとショウガのほうが印象的。

マヨネーズをつけるとまた味わいが変わり、少しだけ大阪の粉モノのような雰囲気があります。
店長さんのおかわりする女性もいる、とのお話通り、これならば女性も食べやすい味付けです。

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また、焼きとんは店長さん自慢の逸品。その秘密は焼きとんに使っているタレ!なんと、店長さんが16年もの間守り続けたこだわりの味です。

そのタレの味はもちろん、焼き上がりを見極めるその背中は真剣そのもの、熟練の技で焼き上げられたやきとんは大変美味で、ビールが進むこと間違いありません。

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【静岡名物をリーズナブルに】

続く、こちらのお店の人気商品というのがよく煮込まれた静岡おでん。
静岡B級グルメと言えばしぞーかおでん、というのは今やかなり有名。

そしてこの店のメインの客層というのが、実は出張で静岡へやってきたサラリーマン。
これは、ビジネスホテルが近く、静岡駅からもそう離れていないという立地のためかもしれません。
結果、県外からやってくるお客さんたちはまずおでんを頼むのだそうです。中にはおでんだけ食べて帰ってしまうようなお客さんも……。

そんなおでんの一番人気は正統派な大根。
県外の方はそれに牛すじや黒はんぺんを追加するのが多いようです。

見るからに味のよくしみていそうな真っ黒なおでんの煮込み時間は大体一晩ほど。
もちろん期待を裏切ることのないやわらかさと味のしみ具合です。
とろとろの牛すじと大根がたまりませんね。

また、静岡おでんと共に遠方からのお客さんが頼むことが多いのが静岡県内の地酒。
こちらの二丁目酒場では、由比の正雪や静岡市の君盃他、数種類の地酒がメニューに名を連ねます。

こちらで一番頼まれている地酒は?と尋ねると、「うーん、臥竜梅(清水)かなあ」と店長さん。
静岡おでんで静岡の地酒をいっぱいやることで、出張のサラリーマンたちが静岡らしさを感じるのですね。

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【気楽な大衆居酒屋のままで】

こうしてみると、二丁目酒場は確かにまごうことなき大衆居酒屋です。
その中で、特に注目したいのはその営業時間。
オープンが15時半、クローズが22時(金土祝前は0時)で、夕方というよりは昼間からお酒の飲めるお店なのです。

静岡へやってきたはいいものの、午後の変な時間が空いてしまった……という方にも、休みの日くらい昼酒をしたい!という方にも嬉しい時間です。

店長さんに今年の年末の展望を訊いてみました。
今年の3月にオープンしたばかりの二丁目酒場は、知名度がないので年末はそれほど混まないのではないか、予約もあまりないだろう、ただ、二次会や三次会などではお客さんが来てくれるのでは……ということで「年末はお客さんが来て下さる限りの時間、営業しようと思ってます」と笑顔で話してくれました。