静岡スタイルは、静岡クレールに新しく変わりました!

飛び石のむこうに広がるこだわりの世界。居酒屋『もへゑ』

静岡随一の繁華街、両替町。
そのメインストリートの一本裏通り。両替町通りと呉服町通りの間にある路地は、居酒屋、焼肉屋、ビジネスホテル、そして服屋……、と様々な店が所狭しと軒を連ね、雑多な活気にあふれています。

その空気に惹かれて足を運べば、見るからに面白そうな構えの店がズラリ。
しかし、初めて入るにはなかなか勇気が必要な場合もしばしばですよね。

今回は、そんな、両替町裏路地の気になってるけどちょっと入りにくいお店、『もへゑ』をご紹介します。

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【一度は見たことある?小さな入り口】

両替町と呉服町のちょうど中間にある路地の呉服町側、江川町通りと玄南通りの大体真ん中くらいにその入り口はあります。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

そう、あの一体どんな小さな人が通るための場所なんだろう……と素朴な疑問を抱かずにはいられないあの背の低い、小さな入り口です。

なぜあのように小さな入り口なのでしょうか。
店長さんに伺ってみると、どうやら茶室の入り口をイメージしてあのようなサイズになったとのことです。
茶室の入り口が小さい理由としては、小さい入り口では頭を下げなければ入ることができないことから、地位や立場などにこだわらず、頭を下げることで一人の人間として入ってきてほしいという心が込められているといいます。

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そうして小さい入り口をくぐり抜けると、小さい川のような通路があり、さらさらと水が流れています。その上に設置された飛び石を踏みながら、店内へと向かうのです。
水をテーマにして作られたという、遊び心たっぷりの演出ですね。

【暖かく、落ち着いた店内】

飛び石の通路から店内に入れば、それまでの水の印象は一転。木材の暖かさを感じる内壁を黒色の柱や天井が引き締め、安心感のある落ち着いた大人の空気を作り出しています。

一階にはテーブル席に加えてカウンター席が、そして二階には個室が準備されています。
カウンター、テーブル、個室と、3パターンの席をチョイスすることで、多くのシチュエーションにおいて過ごしやすいですね。

とくに二階席である個室は、4〜36名程度まで対応できるということなので、宴会などにももってこいです。
筆者的には二階の掘りごたつ席にぜひ座ってみたいですね。

このように様々な人数、目的で楽しめるというのがコンセプトのもへゑ。
客層も30〜50代がメインとはしつつも、学生からお年寄りまでとかなり幅広いそう。

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【自慢は静岡由来の逸品】

まず、静岡の名産といえば何かと聞かれればどう答えるでしょう。
やはりまずは海鮮ではないかと思います。

そしてこちらの二枚看板のうちのひとつ、店内一番人気メニューもやはりお刺身!
静岡ならではの新鮮なお刺身が、これまた静岡名物の富士山を象った皿に盛られた自慢の富士山盛りです。1人前が、大体8種類ほどの魚介を2枚ずつ盛りつけるというボリュームで1,500円というのだから驚き。信頼できる魚屋さんから仕入れているという新鮮な魚介類に、店の社長さんが手ずから焼いたという富士山型の皿の迫力、確かにこれは大満足の、自慢の逸品で間違いありません。

そして、二枚看板のもう一枚はというと、静岡産銘柄豚『富士の国豚』を使った豚しゃぶです。
店長さんのオススメは、豆乳でのしゃぶしゃぶ。
土鍋に張られた豆乳を温め、豚肉や野菜をしゃぶしゃぶ……もちろん豆乳が苦手な方には安心の昆布ダシも用意してあります。

食べ終わってからのシメはというと、魔法の粉、もといカレーパウダーを振りかけ、カレードリアにしていただきます。
このときに豆乳ベースの場合は絶妙なマイルドさになるということでオススメです。

更に、酒の肴としてオススメしたいのが、炙りしめさばと爆弾というふたつの海鮮系おつまみ。

炙りしめさばはおそらく誰もが知る肴でしょう。
しかし、もへゑのしめさばを見て筆者は衝撃を受けました。
まずさばがとても大きい!
チェーン系居酒屋で出てくるさばの倍近くはあったのではないでしょうか。
それを店員さんがテーブルまで来て「じっくりと」焼いてくれます。

バーナーの先を見つめていると、さばに乗った脂がバチバチと火花をあげながらとろける様子が瞭然です。
さばが大きいとはいえ、こんなに焼いてしまっては焦げてしまうのでは……と素人ながら半ば心配になるような焼き具合。

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訊いてみれば、「このくらいが一番美味しいんですよ」と笑顔で教えてくれました。

そして、名前を一見しただけでは一体どんな料理なのか想像もつかない『爆弾』。
実物を見ても、説明をしてもらうまでは「???」という具合の大変謎な料理です。

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しかしその実体はというと、魚、納豆、白ネギをたたいた、店長さん曰く「鮮魚納豆ユッケ」のようなもの。
13年前のオープン当初からずっと人気のメニューで、形こそ少しずつ変わっているものの、卵黄と豆板醤+甜麺醤のソースは相性が抜群です。

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【お酒もバランスよく豊富に】

もちろん居酒屋ですので、お酒の種類も豊富です。
とりあえずの一杯に欠かせない生ビールはキリンの一番搾りで爽やかに。

更に地酒には力を入れているそうで、静岡県内各地の地酒、さらに時期によっては手書きのオススメメニューや、裏メニューなんかもあったり……ということで常にかなりの種類の日本酒が揃っています。

特に人気なのは由比、神沢川酒造の『正雪』とのことで、静岡地物中心の肴に静岡地酒のコンビは、特に県外のお客さんから喜ばれるそうです。

「もちろん焼酎も揃えてますよ」という店長さんの言葉通り、今流行の芋焼酎数種を中心に焼酎のラインナップも豊富。

また、日本酒でなくメニューには梅酒が何種類も並び、果実酒の欄には『洋ナシ酒』、『マンゴー酒』というあまり見慣れないお酒の名前もあります。
もちろんカクテル類も豊富なので甘いお酒が好きな女の子を連れていく場合も安心ですね。

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【気さくに訪れてほしい、そんな場所】

近所にビジネスホテルがあり、また駅からも近い立地のため、出張やビジネスで利用する県外の方も多いのかと思いきや、店長さん曰く「地元の方の方が多いですね。地元のお客さん、常連さんたちが県外の方を連れてきてくれることが多い」とのことです。

静岡の味として自信を持ってオススメできるお店、ということですね。

確かに酒も肴も上等。
しかし、店長さん初め店員さんたちの気さくさで自然体でいられます。
路地から見たときの、小さな入り口は正直多少敷居が高い印象を与える。
しかし、店長さんは「うちは料理店じゃなくてただの居酒屋なので、気さくに入ってください」と終始笑顔でした。

【もへゑ詳細】

所在地:静岡県静岡市葵区呉服町2-9-11
営業時間:
月~土 17:00~24:00
日 16:00~23:00
夜10時以降入店可、日曜営業
定休日:年中無休(冬期休暇有)
座席:70席 (カウンター6席、テーブル席64席)
TEL:054-253-5575