静岡スタイルは、静岡クレールに新しく変わりました!

五感で愉しむ文具店【ペンネ・ジューク】

富士は吉原、近年ではご当地グルメ「つけナポリタン」で知られていますが、かつては東海道の吉原宿としても賑わった土地。東海一の祇園祭り「吉原宿場まつり」も有名ですね。
そんな過去の面影と現在のトレンドが共に息づく街、吉原に、まるで時の流れを旅するような文房具店があることをご存知でしょうか。

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『Penne19(ペンネ・ジューク)』

イタリア語で「羽ペン」を意味する「Penne」という単語と、「Pen&Notes Education 19」という1800年代後半つまり19世紀に万年筆がイギリスから日本へとやって来たことを表す言葉を重ね合わせた店名を持つ、「ペンをこよなく愛する文房具屋」です。

大きなガラスが嵌め込まれたレンガ張りの壁がオシャレな、存在感のある建物。赤いレトロな郵便ポストと消火栓の間に位置する扉は、Penne19がプロデュースする「あなただけの世界」への入り口です。

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【自分だけの世界を描き出す時間】

Penne19の前身、マルウチ文具店が吉原の地に開業したのは昭和21年のこと。現在のオーナー、内海京一郎さんの祖父繁雄さんが傷痍軍人として帰還した際、子どもたちの教育のために紙と鉛筆が必要だと考え、文房具店を始めたのです。
その当時の日本では、必要なものを必要なときに手に入れることができる「物の豊かさ」が求められていました。

しかし、現在はどうでしょうか。必要如何に関わらず、世には沢山のものが溢れ、次々に消費されています。そんな生活の中で人々は「心の豊かさ」を手に入れたいと考えをシフトさせてきました。
「心の豊かさ」とは一体どういったことなのでしょうか。その問いに対して内海さんの出した答えが、この『Penne19』なのです。

Penne19の看板商品のひとつである「ガラスペン」。みなさんは、ガラスペンと呼ばれる筆記具をご存知でしょうか。その名の通り、ガラスで作られたペンである、と言ってしまうのは簡単です。
しかし、このガラスペンは内海さんの考える心の豊かさを感じさせてくれます。

まず目を奪われるのが、その美しさ。
ヨーロッパから輸入されているというその透き通るペンたちには、細かな装飾が施され、単なる文房具の枠には収まらない繊細さが見て取れます。

ガラス製のペン先には、螺旋状にごく細い筋が通っており、液体が細かい隙間を目指して入り込んでいく毛細管現象によってインクを吸い上げます。その状態でもって、紙上に文字を生み出していくのです。十分にインクを吸ったペン先が光を透過、反射し、手元に映し出すプリズムはまるでサンキャッチャーの影のよう。一瞬ごとに印象を変えるその光彩は、使う人に優雅な気分を味わわせてくれます。

また、所謂つけペンであるガラスペンは、筆記中にインクをつけながら書く必要があります。ボールペンではありえない「手間」ですが、その手間こそが心の豊かさに繋がるのだと内海さんは話します。
「インクをつけ、手間を掛けながら書くというのは非常にアナログ的ですよね。でも、それは自分だけの時間で、つまり自分だけの世界だと思うんですよ」

これらのガラスペンは、全てがひとつひとつ手作業で作られた一品物。
一本ごとに異なるのは見た目だけではありません。重さも、バランスも、書き味もそれぞれ。ぜひ手にとって、試し書きをしてみてください。それもまた、「自分だけの世界」を味わうために大切な要素のひとつです。

元は明治時代、日本の風鈴職人によって生み出され、一度ヨーロッパに渡ってから昭和になってまた日本へと輸入されるようになったというガラスペン。現在では、その美しさから女性への贈り物としても人気を博しています。
お値段も3000〜5000円ほどと、思いの外リーズナブル。すぐに使い始めることのできるインクボトルがセットになって箱に入っている商品は6700円です。また、イタリア製のものはペン先のみが1200円で販売されていますので、ペン先を破損してしまっても安心です。
とはいえ、存外にガラスペンはタフなので、そう簡単にダメになってしまうことはないのだそう。

大切な人へのちょっとしたプレゼントとして、また自分へのご褒美としてガラスペンをと思った場合はぜひPenne19へ。Penne19は、ガラスで有名なイタリア製や信頼のおけるドイツ製など、静岡一の品揃えを誇っています。また、全ての商品を試し書きできるので、納得のいくお買い物ができるはずです。

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プレゼントというイメージの強い文房具といえば、やはり「万年筆」は外せません。Penne19でも万年筆は売れ筋の商品です。
店内に据え付けられたショーケース内は圧巻の品揃え。パイロットやセーラー万年筆といった定番の国産品はもちろん、PELIKAN(ペリカン)やMont blanc(モンブラン)、WATER MAN(ウォーターマン)といった人気の海外ブランドまでがズラリと取り揃えられています。

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かつては大学の入学祝いや就職祝いなどで贈られることの多かった万年筆ですが、そういった習慣が薄れつつある現在において万年筆を常用している、という人は多いとは言い難いのが現状。興味はあっても、なんとなく敷居が高いような気がして購入を躊躇している方もいらっしゃるのではありませんか?
確かに、沢山の種類があって選ぶのも大変な印象がある上、筆記具としてはかなり高価な部類に入る万年筆。お手軽感、という意味ではボールペンやシャープペンシルには水をあけられた感があり、少し取っつきにくさがありますね。
それになんとなくお父さんやおじいちゃんが使うもの、というイメージが……。

しかし、そのイメージを覆すような万年筆がPenne19では現在人気となっています。それが、パイロットの開発したキャップレス万年筆。こちらは、従来のものより大幅にカジュアル色の強いノック式を採用しています。
インクは通常カートリッジ式ですが、コンバータを使用することによって吸い上げ式として使うことも可能であり、万年筆にロマンを求めるタイプの方も満足できるもののはず。

万年筆を購入するにあたって「価格が高い」ということが一番のネックだという声はよく聞きますね。確かに、入門用の低価格なものでも一万円からというのは、少し躊躇うかもしれません。しかし、万年筆は値段に見合った、もしくはそれ以上の魅力と機能を兼ね備えています。
万年筆のペン先が何の素材で作られているかご存知でしょうか。パイロットなどの国産万年筆ならば、一万円クラス以上のものならばK14、つまり14金が使われています。
金というのは非常に柔らかい素材で、書いているうちにだんだんと曲がってくるのだとか。それが所謂「書きぐせ」というもので、その人だけのペン先か出来上がります。
また、その柔らかさは日本語を記述するのに非常に向いています。漢字や平仮名というのは、アルファベットに比べて、抑揚を大切にしたい文字だと言われています。
止め、はね、はらいなどの繊細な力加減を表現するのに、万年筆の柔らかなペン先はもってこいなのです。

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また、ご存知の方も多いかと思われますが、万年筆は筆圧を必要としない筆記具。毛細管現象によってインクが紙の繊維の隙間に染み込むことで線を描き出します。
これは、沢山の文字を書く人が特に重宝する特徴です。かつて、ワープロが使用される以前の小説家たちは皆万年筆で原稿を書いていたのだそう。
現在でも、時間内に膨大な分量の論文を書き上げなくてはならない司法試験受験生などに、万年筆は愛されています。もし司法試験の受験を予定している知り合いが万年筆をまだ持っていない場合、プレゼントすれば感謝されること間違いなしですね。

さて、そんな万年筆ですが、ペン先にも種類があることをご存知でしょうか。線の太さや、弾力などによって、書き味が変わってきます。細字、中字、太字というのが一般的なラインナップですが、パイロットのカスタム74というモデルは、極細字のEF(エクストラファイン)から特太字のC(コース)までの様々な太さのものに、縦横の字幅が異なることによって個性を生む楽譜用として作られたMS(ミュージック)を加えた11種のペン先が用意されています。
これだけあるとどれが自分に合っているのか悩んでしまいますね。

そんなときは、万年筆に精通したPenne19のスタッフさんが頼りになります。知識と経験をもとに、あなたにピッタリな一本を探し出してくれますよ。
また、プレゼントを選びたいというときにもスタッフさんが相談に乗ってくれます。相手の年齢や性別、使うシーン、大体の手の大きさ、加えて予算などを伝えてみましょう。

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ところで、これらのペンとセットで買い求めたいのがインクですよね。Penne19の万年筆、ガラスペンコーナーの隣には、様々な種類のインクボトルがズラリと並んでいます。陳列棚はバックライトで後ろから光を当てられていて、色がわかりやすいように配慮がなされているのも嬉しいですね。

Penne19で扱うインクの中で、特に注目したいのは「岳南電車」とコラボしたオリジナルインク。吉原駅を始点に、終点岳南江尾駅までを結ぶ岳南電車の車両をイメージしたというインクのカラーは、暖かでどこか懐かしいインターナショナルオレンジ。
人気のあまり売り切れてしまうことも多いというこちらのインクは、Penne19に訪れた際にはぜひ手に入れたい逸品です。

また、静岡のみならず関東を含めてもPenne19でしか取り扱いがないというKobe INK(コーベ インク)を求めて遠方からお客さんが訪ねてくることも。神戸の街をイメージしたノスタルジー溢れるネーミングのインクは、全てがオリジナルカラー。ファンには堪らないですね。

ガラスペン、万年筆ときて忘れてはいけない筆記具がボールペンですね。Penne19では、機能性、デザイン性ともに優れたこだわりのボールペンたちも多数取り扱われています。ショーケースに並ぶ国内外のブランドボールペンたちは、万年筆にも劣らぬステイタス感を漂わせています。
社会人ならば一本は持っておきたいのがこれらの所謂「高級ボールペン」。プレゼントとしても人気が高く、Penne19で一番の売れ筋商品なのだそう。例えば営業マンが契約書にサインをもらうとき、スッと差し出したボールペンが100円のものでは格好のつかないシーンもありますよね。

中でも人気の商品がパイロットのタイムラインというモデル。ダブルノックというシステムにより、2回ノックすることでペン先が出る仕組みです。これは、ペンをスーツやワイシャツの胸ポケットに差すシチュエーションを考慮して作られたもの。ポケットに差した状態で誤ってペン先を出してしまうことによる、衣服の汚れや傷を防止する画期的なボールペンなのです。
名入れも可能なこちらの商品は、気の利いたプレゼントとしても喜ばれますよ。

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また、少し毛色が異なるものとしては、Penne19オリジナルボールペンの「白妙の富士」(3,000円税別)。富士市出身の画家の手による、富士山をはじめとした静岡をモチーフとしたアートがデザインされたこちらのペンは、進学や就職などで富士市を離れる人へのプレゼントに、仕事などで富士市にやって来た人が、別の土地へ移る際の記念に、と買い求める人が後を絶たないのだとか。
カラーは黒、赤、青、ピンク、緑の5色で展開されており、さらに黒赤ボールペンとシャープペンシルの多機能ボールペンであるこちらは、普段使いにも便利な一本です。

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自分だけの素敵なペンに出会ったら、次は上質な手帳にも目を向けたくなってはきませんか?
内海さんがオススメしてくれたのが、30年の歴史を誇る老舗システム手帳ブランド「ASHFORD」。自分にピッタリな素材や形、リフィルを選び、名前を刻印することのできるこだわりの手帳です。
バイブルサイズ(170×95(mm))と呼ばれる一般的なサイズのものをはじめ、デスク用に最適なA5サイズ(210×148)など、多くのラインナップが揃っています。中でも、特にオススメしたいのがバイブルサイズとA5サイズの良いところを合わせたHB×WA5(170×148)サイズ。
女性の鞄にも仕舞いやすく、それでいて書き込みのためのスペースも充分です。書き込むときにページに手を乗せておけるというのも注目したいポイント。これによって、書き込み時の安定感が全く違ってくるのです。
革製カバーもカラーによって質感やステッチの色が異なるというこだわりよう。ぜひ自分に合ったシステム手帳を探してみてください。

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【時の流れを感じながら】

心に豊かさをもたらす「自分だけの世界」を構築する要素のひとつが「自分だけの時間」です。時の流れを感じるというときに浮かんでくるのは、やはり時計でしょう。
Penne19では、自分だけの時間を刻む腕時計も売り場の一角を彩っています。

「Rebic handmade Watchs.(レビック ハンドメイド ウォッチス)」によるハンドメイドの時計たちはそのほとんどが手巻き式。自分で巻いた分だけ時を刻む、ロマンに溢れる時計です。
デザインも、レトロと機械らしさが溶け合ったような独特のもの。メンズ、レディスともに、人とは違う自分だけの時計が手に入ります。
使い込むほどにぼんやりと内側から発光するような鈍い輝きを増していくというこの時計は、真鍮製。使うほどに味わいが深まっていく、というのは間違いなく自分だけの世界を形作るためのピースの一片となり得るでしょう。

Penne19には、ゆるやかに時の流れを感じることのできるものがそこかしこにただずんでいます。例えば、昔学校で見たような銀色の取っ手のついた穴空けパンチ。例えば、活版のスタンプ。例えば、電話交換手が現役だった頃の電話(ディスプレイ)。などなど。
内海さんがこだわって改装したという店舗建物もそのひとつ。レトロな外装はもちろん、わざと床をがたつかせることでアンティーク調を演出したという内海さんの言葉からも、そのこだわりが伺えますね。

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このように1階から始まる時の流れは、2階へと続いていきます。
2階フロアはセルフカフェとなっており、1階でカップのコーヒーやお菓子を購入して利用できます。
階段を登りきった先には、先代オーナーのコレクションであるという懐かしの文具類が展示されており、その右手の方がテーブルとイスが備え付けられたカフェスペースです。このスペースでは、仕事や書き物、勉強などができるようになっています。

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テーブルには懐かしのコミニュケーションノートが設置されており、2階フロアに置いてある万年筆を使って様々なメッセージを書き込むことができるのです。
少し前は、こういったノートが様々なお店にあったことを思い出しますね。

また、現在人気を博している「大人の塗り絵」も無料で体験することができます。気になっていた方はぜひ置いてある塗り絵と色鉛筆をフル活用して、自分だけの塗り絵作品を完成させてみてください。

そして、ここ2階フロアで注目したいのが、「タイムカプセルポスト」です。ポスト、という名の通り手紙を書いて差し出すための箱なのですが、その出した手紙が届くのは東京オリンピックが開催される2020年。約5年後ですね。
5年後の誰か(家族へ対して送る方が多いのだとか)へ宛てた手紙を書き終えたら、1階のレジで販売されている切手を貼ってこのポストへ投函。すると、2020年にPenne19のスタッフさんが宛名の住所へと送ってくれるのだそう。
懐かしいムードの漂うPenne19という過去めいた空間から、未来へと送られる手紙。なんだかワクワクしてきませんか?

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「書く喜び、伝える喜びをこの店で感じてもらいたいです。見る、触る、聞く、といった五感で感じて欲しいですね」
という内海さんの言葉通り、自分だけの世界の中で、時の流れを肌で感じられるPenne19。気さくなスタッフさんたちと話しながら自分だけのペンを選ぶことで、人とのふれあい、人のぬくもりを感じられるような場所を作りたいという想いのもと生まれたこの空間で、心の豊かさを発見してみませんか。

また、Penne19では、「良いペンで綺麗な字を」というコンセプトの美文字教室を、2階フロアで毎月第1火曜日、午前10時から11時30分に開催しています。定員は10名ほどで、無料です。大人気の教室なので、定員が埋まってしまうこともしばしば。
詳しくはPenne19のスタッフさんへお問い合わせください。

こだわりのペンに興味を持った方はぜひ、Penne19へ足を運んでみてください。内海さんをはじめ、文房具への愛が溢れるスタッフさんたちと話すことで、その興味はより強いものとなることでしょう。
その際には「静岡スタイルを見た」とお伝えいただけるとスムーズです。

【ペンネジューク詳細】

所在地:〒417-0051  静岡県富士市吉原3-4-5

電話番号:0545-57-0080
営業時間:9:00-19:00(土日祝 10:00-19:00)
定休日:水曜
公式HP:http://maruuchi.com/