静岡スタイルは、静岡クレールに新しく変わりました!

桜餅の雑学。

東西に大きく伸びる静岡県は、数多くの地名や文化、言われや慣習など、その場その場で数多く存在します。
そういったところをじっくり観察していくと、今まで知らなかった新しい発見や、ルーツなどに触れられ、ますます静岡県を好きになることが出来ます。

そこで今回は、静岡人にも余り知られていない雑学をご紹介しましょう。
今回ピックアップするのは、『桜餅』についてです。

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桜餅といえば今や誰もが知る春の風物詩とも言えるようなお菓子です。
桜餅はこしあんを桜色に着色した餅米で包み込み、それに塩漬けした桜葉を巻いたものです。

【静岡県は桜葉の大量産地】

桜餅に無くてはならない桜葉ですが、およそ70%以上が賀茂郡の松崎町で生産されているものです。

和菓子の桜餅を包む桜葉は大島桜で全国で4億枚も消費されるようですがその70%以上は松崎町が賄っています。
そんな松崎町には200戸を超える桜葉栽培専門の農家があり大量の桜葉が出荷されています。

実は残りの30%もほとんどが南伊豆で収穫されているので、静岡県は桜葉の出荷をほぼ100%しているといっても過言ではないのです。
桜葉ですが、一時はビニールなどで代用されることもありましたが、近年ではまたグルメブームに火が付き本格的な塩漬けの桜葉が再び使用されています。

【桜葉農家の意図】

桜餅を彩る塩漬けされた桜葉ですが、実はあんこや餅との相乗効果のために巻かれるようになったのではなく、いかにして桜葉を有効活用できるかということを念頭に考えられたようです。

この地区では昔から大量の桜葉が獲れていたようでしたので発想が柔軟な農家によってこの方法が取られました。

もちろんここに至るまでには様々な試行錯誤があり、桜の葉の醤油漬けなるものも考えられたようです。

今ではその取り組みから羊羹やアイスクリーム、クッキーなどにも桜葉が用いられるようになり、活躍の場を広げています。

【ここでも現れた!! 関東と関西での桜餅の違い】

桜餅といえば、あんこが入った餅を桜葉で覆うものだと静岡在住25年の私は思っていたのですが、それは関西風で、関東風のものは桜葉にあんを巻き込んだものを指すようです。

また使用するのは餅米ではなく小麦粉のようでそれが考案されたのは江戸時代とのことです。
ただし関西風も以前は桜葉など使用していなかったようです。

近年では関東も餅米を使用し、関西でも桜葉を使う、いわば東西食文化融合の結晶とも言えるのです。

【桜葉は大量に食べると危険】

塩漬けの桜葉は、甘い桜餅との味のアクセントが絶妙で人気があります。

しかし以前は香り付けという意味しか無く食べられなかったようです。
それが試行錯誤され美味しい物へとなったのですが、桜餅独特の風味は塩漬けにした時に発生するクマリンという成分のようです。

非常に爽やかな匂いですが、このクマリンは肝毒性で大量に摂取すると危険だと言われています。(極端に食べた時)
ただし、このクマリンには抗菌作用があり、桜餅を安全に食べるには理にかなっていると言えます。

以上が静岡県民でも知らないような雑学の数々です。
初めて知ったことがいくつもあったのではないでしょうか。
明日皆に話せる雑学ではないでしょうか。

この他にも雑学や発見は色々あるかもしれません。
自分で探してみるのも面白いでしょう。
参考文献
杉村喜光著
静岡県の雑学「知泉」的しずおか