静岡スタイルは、静岡クレールに新しく変わりました!

静岡県民も知らない地名のルーツ。『浜岡・田子の浦』

地名10

敷地面積が非常に大きく、政令指定都市が2箇所もある静岡県は、四方八方沢山の地域に地名が存在し、県民の多くは自分が住んでいる場所以外の地名は分からないといった人が極めて多いです。

難読なものや、ルーツや由来が変わっていたり、間違って認識していたりと。

さて、そこで県民も知らないような変わったルーツを持つ地名をご紹介します。

今回取り上げるのは、『浜岡・田子の浦』です。

《浜岡》

静岡県の御前崎から愛知県と続く遠州灘ですが、最も広い砂丘が浜岡砂丘です。

浜岡砂丘は遠州灘のみならず、太平洋側でも最大の面積を誇っている事は有名な話なのであります。

さて、この浜岡とは、天竜川から流れでた土砂が遠州灘特有の強い西風「遠州の空っ風」により内陸部に堆積し出来た土地です。

「浜岡」という地名が出来たのは比較的近年で、池新田というちを中心に、新野村、佐倉村、比木村、朝比奈村の四つの村と合併して生まれた町です。

さて、地名の由来ですが、この地が浜松市と静岡市の中間に位置することから、「浜松」の浜と、「静岡」の岡を取ったことに寄るものとされています。

また、この地の海岸線には古くから砂丘が形成され、内陸が「岡」であったという物理的要因もこの地が浜岡と呼ばれる所以となった一つです。
現在は浜岡町は御前崎町と合併し御前崎町の一部となりました。

さて、浜岡町は消滅しても、浜岡という地名が県民の多くが知っている理由があります。
それは「浜岡原子力発電所」の存在です。

浜岡原子力発電所は遠州灘のすぐ側の砂地に建っており、この原発は「砂地の楼閣」と言われています。
東日本大震災の影響で現在は全機が停止していますが再稼働に向けた動きも見られています。

浜岡原発が建てられた場所は、先述した池新田という地ですが、ここはその名の通り、池を埋め立て開墾した場所なので、地盤が脆弱であるということは良く分かります。

《田子の浦》

JR吉原駅を南西に進むとそこには田子の浦港があります。

田子の浦港はもともとは工業地帯の港としての役目を果たすために開港されましたが現在ではシラス漁が大いに盛んで、春と秋には漁期を迎え、町は活気に湧きます。

一般には蒲原辺りの海岸を中心に付近一帯を指すようです。

「タゴ」や「タコ」という読み方をする地名には一般的に「田子」、「多湖」、「多胡」などの字が充てられることが多いようですが、どれが本当の意味を持つ漢字でその意味が何なのかさえ具体的に分かってはいません。

強いて挙げるならば、海で捕れる「タコ」か農民(田んぼの子=田子)の意味などが推察されますが、やはりこれも推察の域を出ません。

田子の浦は以前「吉原湊(みなと)」と呼ばれていましたが、「吉原」と言うのは当時江戸最大の歓楽街であった吉原から考えても分かるように、語源を辿れば「葦原(あしはら)」であり、葦=「悪し」に通ずるということで、縁起を担いで葦を吉(良し)と変えたと推測できます。
ちなみに葦とはイネ科の草のことで、田子の浦は葦が生える湿地帯であったといえます。

以上が静岡県の変わったルーツを持つ地名とその由来です。

自分の知らなかった場所かもしれませんが、その由来を知ると中々楽しかったり興味が湧いてくるかもしれません。
どれも静岡県内であるため、ルーツ巡りや観光などにも適しているかもしれません。
是非とも行かれてみてはどうでしょうか。
参考文献

日本地名の会 著
静岡県民も知らない地名の謎