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静岡県民も知らない地名のルーツ。『油一色・富士宮』

焼きそば

敷地面積が非常に大きく、政令指定都市が2箇所もある静岡県は、四方八方沢山の地域に地名が存在し、県民の多くは自分が住んでいる場所以外の地名は分からないといった人が極めて多いです。

難読なものや、ルーツや由来が変わっていたり、間違って認識していたりと。

さて、そこで県民も知らないような変わったルーツを持つ地名をご紹介します。

今回取り上げるのは、『油一色・富士宮』です。

《油一色》

油一色とは天竜川の右岸、磐田市と隣接する浜松市浜北区にある地名です。
「一色」という名の地名はここ以外にも数多く見られており、租税として、1種類のみを納めていたという土地に由来しています。

静岡市駿河区の「聖一色」この由来がベースとして付けられた地名です。

さて、肝心の油一色ですが、これは時のごとく、油を租税として納めていた土地が地名の起こりであるといえます。

油は菜種(油菜)、綿実、大豆、ごまなどから搾り取って作られますが、食用の他に、灯火用としても昔から重宝されていたものでありました。

しかし油一色のある土地は継続して油が取れるほど温厚な地域ではなく、すぐそばには「暴れ川」として恐れられていた天竜川に再三にわたって苛まれていました。

正確な記録は定かではありませんが、以前村全体の80%にあたる地域が天竜川に押し流されてしまったようです。

まさに天竜川に翻弄され、天竜川とともに歩んできた地といえます。

《富士宮》

静岡県は東部、B級グルメの富士宮焼きそばが、B-1グランプリでゴールドグランプリを受賞し、全国的にその名を知らしめた静岡県は富士宮市。
それ以来富士宮やきそばは静岡県が誇るB級グルメとなりました。

富士宮やきそばは一般的な焼きそばと異なって、コシの強い麺を使用するのが大きな特徴で、そのほか、市内の四つの製麺業者の蒸し麺を使用するラードを絞った後の肉カスを加える、イワシの削り粉(だし粉)を振りかけるなどの特徴を持ったものが、富士宮やきそばの名称を使用できる条件です。

「富士宮やきそば学会」によると、富士宮やきそばが作られ始めたのは終戦後のことで、当時は冷蔵技術が発達していなかったため、日持ちや行商に対応させるために、蒸した後の麺を急速に冷やして油でコーティングするという製法が編み出されていたようです。

富士宮やきそばのあの独特のコシのある麺は、麺を長持ちさせるための工夫から編み出されたものでした。

世界遺産に認定された富士山の麓に位置し、富士山本宮浅間大社の門前町として発展してきました。

富士宮市が出来たのは、昭和7年のことで、富士郡大宮町とその西隣の富丘村が合併し、富士宮市が誕生しました。

さて、生誕しあまり歴史のない富士宮市ですが、静岡県民だからこそこれを「ふじのみやし」と読みますが、他県の人が読むと「ふじみやし」です。
では何故間に「の」が入ったのでしょうか。
その由来を紐解いていきたいと思います。

合併により富士宮市が出来た理由は、浅間大社(富士山本宮浅間大社)が「富士の宮」と呼ばれていることに由来されているようです。
従って、「富士宮」という字に変わっても、それは「ふじみや」ではなく、「ふじのみや」となるわけです。

また、もともとあった大宮町の由来も浅間大社が関わっており、大社の「大きなお宮」にあることは、容易に想像でき、かつては「富士の大宮」と呼ばれていたようです。
尚合併の際に住民は「大宮」を入れることに拘ったようですが、埼玉県にすでに大宮という大きな町があったので命名することは出来ませんでした。

以上が静岡県の変わったルーツを持つ地名とその由来です。

自分の知らなかった場所かもしれませんが、その由来を知ると中々楽しかったり興味が湧いてくるかもしれません。
どれも静岡県内であるため、ルーツ巡りや観光などにも適しているかもしれません。
是非とも行かれてみてはどうでしょうか。
参考文献

日本地名の会 著
静岡県民も知らない地名の謎