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静岡県民も知らない地名のルーツ。『伊豆の国市・伊東市』

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敷地面積が非常に大きく、政令指定都市が2箇所もある静岡県は、四方八方沢山の地域に地名が存在し、県民の多くは自分が住んでいる場所以外の地名は分からないといった人が極めて多いです。

難読なものや、ルーツや由来が変わっていたり、間違って認識していたりと。

さて、そこで県民も知らないような変わったルーツを持つ地名をご紹介します。

今回取り上げるのは、『伊豆の国市・伊東市』です。

《伊豆の国市》

伊豆半島北部、伊豆市と隣接する全国的にも珍しい地名なのが伊豆の国市です。

それまで田方郡に属していた、伊豆長岡町、韮山町、大仁町の三つの町が合併してできた市でありますが、そのルーツを辿ると紆余曲折ありなかなか面白いです。

伊豆の国市の地名はやはり伊豆市が大きく影響しているようです。
伊豆の国市もやはり過去の歴史などにより「伊豆市」と命名したかったようですが、伊豆市が発足したのは2004年のことで、これは伊豆の国市発足より僅か1年前のことでした。

同じ地名を、しかも近隣で付けることは許されないので、公募により市の名前を募りました。

応募総数2922件、何と種類は493にも及びました。
応募作品を見てみると、「伊豆狩野氏」、「伊豆北市」、「伊豆長岡市」、といった伊豆を頭につけたものや、歴史的背景を考慮した、「北条氏」、「狩野市」、「田方市」等がありました。

変わったものでは、「頼朝氏」、「ゆうゆう市」、「パラダイス市」といった候補作もありました。

旧韮山市の北部はもともと「北条」と呼ばれていた地域があり、頼朝氏の妻の北条政子の実家である北条家の本籍地として伝わっているため、「頼朝市」という風変わりなものも候補として挙がったのも分かります。

協議の結果、「伊豆中央市」、「伊豆の国市」、「伊豆北条市」、「狩野川市」、「北伊豆市」、「田方市」、「田方野市」の7つに絞られ協議委員による投票の結果、伊豆北条市がトップでしたが、過半数に達していないため、2位で同数だった「伊豆の国市」と「狩野川市」から投票を行い、伊豆の国市が選ばれました。

そして「伊豆北条市」と「伊豆の国市」で最終投票を行った結果、何とそれまで2位の「伊豆の国市」が選べれたというわけです。

ちなみに決選投票でも棄権や無効票、欠席者も出て当時は色々と批判もあったようです。

「伊豆の国市」の地名からはそれまでの歴史を感じることは出来ませんが、これから先、多くの足跡を刻んでいって欲しい市なのであります。

《伊東市》

伊豆半島東部に位置し、付近の温泉地に負けず劣らずのその名が広く知られている「伊東市」。
昔ながらの町並みは訪れた観光客を驚かせ、古き良き日本の風情を感じさせてくれます。

さて、伊東市の地名のルーツですが、一概に、伊豆の東にあるから伊東、ということではありません。

伊東という地名は古く、当時の文献から鎌倉時代から伝わるとされる地名で、当時の書物には「伊豆東浦」と記されており、これが略されて伊東という名前となった説や、海岸地方に多い「イト」に伊東という字があてられたなど、伊東という地名の由来に関しては、この他も様々ありどれも確証があるとは言えません。

以上が静岡県の変わったルーツを持つ地名とその由来です。

自分の知らなかった場所かもしれませんが、その由来を知ると中々楽しかったり興味が湧いてくるかもしれません。
どれも静岡県内であるため、ルーツ巡りや観光などにも適しているかもしれません。
是非とも行かれてみてはどうでしょうか。
参考文献

日本地名の会 著
静岡県民も知らない地名の謎