静岡スタイルは、静岡クレールに新しく変わりました!

初めての、「いきつけ」に。バー『slow life(スローライフ)』

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「実は、4月から鯨料理を始めるんです」

そう話してくれたのは、バー『slow life(スローライフ)』オーナーの森一循さん。お店を訪れる人たちには「もりいちさん」と呼ばれて親しまれるマスターです。
多くの人に親しまれているのは、スローライフも同じ。
駅徒歩5分という便利な立地に、沢山のお酒、美味しいご飯、更にはカラオケ、ダーツと全てが詰まった「大人の遊び場」的な隠れバーとして伝馬町で10年愛されているお店が、今生まれ変わろうとしています。

【いざ、鯨とお酒を楽しむお店へ】

「10周年の節目を迎えて、料理から変えていこうと思って」

鯨、と聞いてぱっと思い浮かぶのはどんな料理でしょう。大抵の方は「鯨の竜田揚げ」ではないでしょうか。40代以上の方ならば、給食などで食べたことがある方も多いかもしれません。
若い年齢の方の中には一度も食べたことがない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな、わたしたちにはあまり馴染み深いとは言いがたい食材である鯨。
「今日鯨食べに行こっか」という選択肢はなかなか会話の中に出てこないですよね。静岡市の街中で美味しい鯨料理を食べられるお店というのもほとんどないのが現状です。
そもそも、
「鯨って美味しいの?」
なんて疑問が浮かんだりして……。
正直に言って、鯨は珍しい食材ではあるものの、多くの方にとってはあまり美味しいという印象が薄いのではないかと思います。
固くて、ぱさっとしていて、ちょっと臭いがきつくて。そんなイメージが何となくつきまといがちかもしれません。

私たちも、正直に言えばはじめは「鯨料理って?」という感覚を捨て切れませんでした。しかし、そんなイメージはすっかり一変したのです。
今回もりいちさんが用意してくださったのは、「刺身」、「ユッケ」、「ベーコン」、そして鯨料理としてはお馴染みの「竜田揚げ」の4皿。

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「鯨って火を入れると臭いが出るんですよ。鯨っぽさというか……。それが苦手という方もいるので、刺身とかの方がいいのかなと」
という言葉の通り、「刺身」をにんにくやしょうがと共に醤油につけていただくと、想像していたような臭みは全くありません。まるで馬刺しと鮪の中間のようなさっぱりとした赤身は、多くの方が鯨に抱いているイメージを良い意味で大きく裏切ってくれます。
時間が経つほどに赤みが増すという鯨の赤身が持つあっさりとした味を刺身で楽しんだ後は、ごま油の香る「ユッケ」を。器に盛られたうずらの卵黄やキュウリとともによく混ぜてから口へと運んでください。しっかりとした味の甘辛いタレと鯨の赤身、その相性は抜群です。

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「このベーコンはちょっと変わってて」
私たちの見慣れたベーコンといえば、大抵が赤い身と白い脂がくっきりと層のように分かれていますよね。しかし、この「鯨のベーコン」は赤身と脂身というふたつの色味が分かたれることなく、まるで高級な和牛のサシのように細かく入り組んでいるのです。
スライスされてお皿に並べられたベーコンを齧ってみると、ベーコンというよりは柔らかめのジャーキーのような歯応え。ゆっくりと噛み締めながら味わうこのベーコンは、ごま油にくぐらせて食べたりと「少し変わったイメージで食してもらえたら」という試みが詰まっています。

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そして最後が、鯨料理の代名詞とも言える「竜田揚げ」。お皿に盛られたそれは、私たちが想像するまるっとした鶏からあげのようなものよりもずっと小さく、薄く仕上げられていました。
「大きなブロックだと火が入りすぎるので、薄くしてさっと揚げてみようかと」
鯨を扱うと決めてから、もりいちさんはその調理法を試行錯誤してきたのだそう。この竜田揚げももちろんそのうちのひとつ。
鯨を少し薄めにカットし、衣をカラリと揚げることによって鯨っぽさを抑えながら柔らかな食感に仕上げています。

「これまでやってきた洋食のやり方を鯨でもできればと思ってます」
今までメニューを彩ってきたハンバーグやガーリックチキン、パスタといったお酒に合う洋風な料理たち。その手法を活かし、新しい鯨料理ができないかと考えているのだとか。
「例えば、ガーリックチキンの味付けでソテーにしたり、スープやパスタにしたり。竜田揚げをカレーに乗せてとか」

10年間の経験を活かした柔軟さとこだわりで、料理だけではなく合わせるお酒にももちろん気を配っています。
「鯨というと、なんとなく日本酒かなというイメージがあると思うんですけど、違った提案もしていけたらなあと。ちょっと《しゅわしゅわ》させたいんですよね」
鯨肉は、やはりどうしても少しはクセが出てしまうもの。口直しをしながら美味しく楽しむには、「泡」が良いのではないかということから、スローライフでは「鯨と楽しむお酒」としてハイボールやスパークリングワイン、発泡日本酒などをオススメする予定なのだそう。
これは、日本酒に少し取っ付きにくさを感じている方にも嬉しい提案ですよね。

【鯨のヒミツで、食べて元気に】

ここまで「味」にフォーカスを当ててきましたが、鯨には美味しいというだけでなく、健康や美容の面でも嬉しい効果が期待できるということをご存知でしょうか?
実は、鯨肉というのは「高タンパク、低脂肪、低カロリー」な食材。筋トレやダイエットに興味のある人ならばついつい気になってしまいますよね。ダイエッターに人気の鶏ささみと比べて脂肪分、コレステロール値が低く、タンパク質は高いというのですから驚きですよね。
更に、私たちが体を動かし続けると発生する乳酸の蓄積を抑制する「抗疲労成分」として注目を集めつつあるイミダゾール ペプチドというちょっと耳慣れない成分が豊富に含まれているのです。習慣的に食べることで細胞内の抗酸化力が高まり、疲れの溜まりにくい体を作る効果も期待できるのだそう。

「運動をしている人はもちろん、毎日忙しくしている人やダイエット中の女性の方にぜひオススメしたいですね」
と語るもりいちさんが鯨料理を出そうと決めたキッカケも、鯨の持つ健康に特化したと言っても過言ではないパワーに惹かれたため。
「お肉を食べるなら、折角なら体に良いものの方が良いと思ったんですよ」
確かに鯨の刺身を頬張ってみれば、上質な「タンパク質」を食べている、という感覚がします。たとえダイエットを頑張っている最中の方でも、「お肉を食べている罪悪感」に苛まれることなく存分に美味しいお肉を食べられるというのは魅力ですね。

もともと、スローライフというのはお客さんがゆったりくつろいで、時間を忘れてのんびりできる、そうして楽しんだ後はおうちに笑顔で帰っていける、そんな場所にしたいという想いから生まれたお店。『slow life(スローライフ)』というも、ゆっくりゆっくり地に足をつけていく、柔らかいイメージと、ダーツを「投げる」という意味の「スロー(throw)」を掛けて生まれた名前です。
そんなスローライフが10年の歴史を刻んだ節目である現在、鯨料理を始めることでもっともっとお客さんに優しいお店へと変わろうとしています。

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【初めての「いきつけ」になりたい】

「大人がはしゃげるお店に戻していきたい」
というもりいちさん。
飲んで食べて歌って投げられる、遊べるバーとして10年の間多くのお客さんに愛され続けているスローライフ。その上駅から徒歩5分の立地で、楽しく飲んで終電で帰るにも、始発まで過ごすにもピッタリです。

飲みに出掛ける人ならば一度は憧れる言葉、「いきつけ」。
「そこにいきつけのバーがあってさ」
なんて、ちょっとシビれる大人の台詞ですよね。とはいえ、いきつけのお店を作るためには何度も通って、店員さんとお話をして仲良くなって、と並大抵ではないようなイメージがあるかもしれません。
特に、若い世代や女性にとってはそのハードルはとてつもなく高く感じられるもの。
そんな憧れを想像よりもずっと簡単に越えられるスローライフを、あなたにとって初めての「いきつけ」にしてみませんか?

「ぜひ一度お店に来てみてほしいですね。3階まで上がるのが怖いとか、ちょっと入りにくいってたまに言われるんですけど(笑)。入って来てくれた方はご縁があるのかなと。女性おひとりでもぶらりと来てもらいたいですね。
1回でも来てくれればお馴染みさんなので、お帰りのときにはいつも「いってらっしゃい」って気持ちでお見送りしてます。
楽しいって言ってもらえるのが1番嬉しいです」

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【slow life 詳細】

所在地:静岡市葵区伝馬町12-7 天馬パークビル3F
TEL:054-255-3229
営業時間:月~土 19:00~翌4:00、日祝 18:00~翌1:00
定休日:水曜日