静岡県の桜の名所 【東部編】
あんなに寒かった冬が過ぎ去り、春がもうそこまでやってきています。
春といえば桜の季節。花見が盛んに行われます。
そこで静岡県は東部エリアのお花見スポットをご紹介しましょう。
【三嶋大社】
言わずと知れた静岡県を代表する神社です。
広大な敷地には20種類150本もの桜が咲き誇っています。
種類によりその彩度や枝の分かれ方も違うため、そういった種の変化に気付くのにも趣があります。
桜の季節になると多くの観光客が押し寄せ、露店なども並ぶため、賑やかな雰囲気を楽しむことも出来ます。
場所:三島市大宮町2-1-5
【国立遺伝学研究所】
地元の人でも分からない人もいるかもしれませんが、三島には国立の研究所があります。
4月中旬には構内が一般公開され260種余りの桜の品種が集められており全国でも屈指の桜の宝庫です。
1箇所にここまで多くの桜の品種が集められているのは世界的に見ても例が無いようです。
桜ごとに丁寧に説明板が出ていますが、開花時期もそれぞれ違うため、どれも満開に見ることは難しいようです。
伊豆縦貫道が出来たことでアクセスが非常にし易い事がありがたいスポットです。
場所:三島市谷田1111
【香貫山】
沼津市でも人気の桜の名所は市街地から近く、193メートルの山にあります。
中腹までは車でも行けますが、山歩きを楽しみながらの花見も出来ます。
沿道にはヤマザクラやソメイヨシノが顔を覗かせその数およそ1万本以上です。
20分もあれば登頂でき、富士山や駿河湾、近隣を流れる狩野川も見渡せます。
トイレやゆったり出来るスペースも充分あるので時間を忘れて花見をするのも良いでしょう。
【千福が丘桜並木】
富士の裾野、千福が丘に続く並木道は春になると桜のトンネルを作ります。
両脇に約1.3キロ、およそ500本のソメイヨシノが綺麗に並んでいる姿は実に美しく、見る人の頬を緩めます。
車で通ってもよし、ゆっくりと散策するもよし。裾野きっての人気の桜並木です。
場所:裾野市千福が丘
【富士山御胎内清宏園】
雄大な富士山の麓に位置する富士山御胎内清宏園。
3万坪の園内は自由に散策することのできる公園になっています。
フジザクラやソメイヨシノが見事に開花します。
人体の内部に似ているということから御胎内と呼ばれる溶岩道は国の天然記念物に指定されています。
毎年4月中旬から下旬にかけて桜祭りが行われます。
場所:御殿場市印野1382-1
【御殿場市高原時之栖】
冬にはイルミネーションで有名な時之栖。春になると多くの桜が開花し桜のトンネルを作ります。
敷地内にはソメイヨシノやオオシマザクラ、八重桜がおよそ700本ほど咲き誇っています。
また敷地内には色鮮やかなチューリップも多く咲き乱れ、自然が作る見事なコントラストが楽しめます。
御殿場市神山719
【東山湖】
東山湖は御殿場市内でも人気の花見スポットです。湖の周りには桜が咲き、目前には雄大な富士山を望むことが出来ます。
湖に映る逆さ富士は何とも幻想的です。
湖一周はおよそ800メートル。20分程の道のりがあります。
東山湖は酒宴やバーベキューは出来ないものの、釣りは認められており、釣り好きには堪らないスポットです。
場所:御殿場市東山1077
【冨士霊園】
フジザクラやソメイヨシノを中心に、園内にはおよそ7千本の桜が立ち並び、『日本桜の名所100選』にも選ばれた県内有数の桜の名所です。
広大な敷地を持つので、遊歩道を散歩しながらの花見が楽しめますが、シートを敷いてお弁当なども食べられるので、家族連れにも人気のエリアです。
場所:小山町大御神888-2
【西山本門寺】
桜の見頃は例年4月中旬。漆黒の門扉からソメイヨシノが美しいピンクを覗かせます。
風情ある神社で、歴史の流れを感じながら参道の散策が楽しめます。
石段の両側には杉の木が100本桜共に、この寺の名物となっています。
秋にはイチョウも顔を出し黄金色に本殿を別世界へと包みます。
場所:芝川町西山671
【富士桜自然墓地公園】
富士山を背景に広がる公園墓地です。
公園墓地と言っても、園内はそう思わせない作りとなっており、食堂や売店、トイレなども完備されており、ピクニック専用の広場などもあります。
広大な敷地を持ちソメイヨシノやフジザクラ、八重桜など9千本以上が咲き乱れ、開花時には多くの人で賑わいます。
ただし、広大な敷地ゆえ、場所取りの心配など一切ありません。
園内をドライブするもよし、家族で花見をするも良し、ゆっくりと花見が楽しめる場所です。
また、桜と富士山両方を楽しめるので、カメラ好きも足を運びます。
場所:富士宮市上井出2736-1
【潤井川畔】
富士宮市を流れる潤井川。
その青見橋から富丘橋までの1キロほどの両岸に、ソメイヨシノが350本あまり並び、美しい桜並木を作っています。
河川敷には遊歩道なども設けられ、散策を兼ねての花見にぴったりです。
また芝生も植えられているので、腰を掛けて花見をするのにもぴったりです。
残念ながら夜間のライトアップはされていないため、日の出ているうちに存分に堪能していた開きたいスポットです。
場所:富士フィルム富士宮工場正面付近
【大石寺】
小高い丘の上にある大石寺の周辺には、ソメイヨシノが7千本、枝垂桜が150本ほど咲き乱れ、満開時の景観は圧巻で見応えがあります。
また桜の間から顔を覗かせている富士山とのコンビネーションも抜群で、記念写真を撮るなら絶好の場所です。
大石寺の利用者向けではあるものの、500台の無料駐車場があるのも魅力的です。
花見の後はゆっくりお参りしてみてはいかがでしょうか。
場所:富士宮市上条2057
【狩宿の下馬桜】
言わずと知れた、静岡県を代表する桜の名所です。
鎌倉幕府を開いた源頼朝が宿舎として利用し、その際馬の綱を結んだことに由来し狩宿の下馬桜と言われます。
樹齢は800年以上と言われ、品種はアカメシロバナヤマザクラ。
国の特別天然記念物にも指定され、春になるとびっしりと花を付けるその姿は、轟々しい風格を漂わせます。
あまり知られていませんが、桜も歴史ある建物も、一個人の所有物なので、見学の際にはマナーをきちんと守る必要があります。
場所:富士宮市狩宿91
【田貫湖】
田貫湖は標高660メートルの高原にあり、周囲4キロを誇る人造湖です。
湖面に映る逆さ富士が有名で、風がなく、波のない時にだけ、その姿を望むことが出来ます。
木々の中に見えるヤマザクラは優しい色合いを備えており、和んだ気持ちで散策が楽しめます。
場所:富士宮市猪之頭
【富士山スカイライン】
富士宮市内から富士山登山道へと進むこの道は県内で最も遅く開花する花見のスポットと言われています。
河津町の桜が2月に開花すると言われている中でこちらの開花時期はおよそ5月。
前後はあるものの、ゴールデンウィークが見頃だと言われているので、少し遅い花見にはちょうど良さそうです。
開けた道が多いため、周辺を車で走っていると1千本の桜が迎えてくれます。
場所:富士山スカイライン沿い
【上条の桜】
県指定天然記念物の上条の桜は周りを水田に囲まれポツリと立っています。
樹齢700年以上と言われている桜の木は何と個人が所有しています。
種類はヤマザクラであるものの、シラカシを宿木としている。
少し赤みのあるヤマザクラと、緑色のシラカシの葉、空の青のコントラストは絶妙です。
場所:富士宮市上条
【富士山本宮 浅間大社】
おそらく富士宮市で最も有名な桜のスポットではないでしょうか。
JR富士宮駅から歩いてすぐのところに位置しているためアクセスも良い。
境内には御神木の桜、ソメイヨシノ、枝垂桜、ヒガンザクラなど1千本が咲き競っています。
例年4月上旬から中旬にかけて境内に提灯を吊るし、午後9時頃までライトアップがされる。
古風な歴史的な建物と、夜桜との共演は、どこかエキゾチックな雰囲気があります。
場所:富士宮市宮町
【天母山自然公園】
広々としたスペースが魅力のこちらの公園はソメイヨシノと八重桜が300本ほど咲き誇っています。
公園全体に芝生が植えられており、のんびり寛いで花見ができます。
付近には桜並木もあり、山歩きなども楽しめます。
場所:富士宮市山宮3693-3
【岩本山公園】
富士宮市民憩いの場の岩本山公園。
こちらは桜と梅の開花時がおよそ一緒で同時に2種類の花見が楽しめます。
広大な公園内にはレストランも完備されており、テラスからは富士宮市街や駿河湾、伊豆半島なども一望できます。
散策してみると、白やピンクのツツジの森、緑萌え芽吹く草木が見られ、自然の息吹を満喫することが出来ます。
山頂では360度大パノラマで素晴らしい富士山を望むことが出来ます。
場所:富士市岩本字花木立1605
【丸火自然公園】
富士南麓に広がる自然雑木林を利用して作られた公園。
ヒノキなどの雑木林の中、咲き乱れる桜の美しさにはうっとりし時間の流れを忘れてしまうほどです。
開花は例年4月中旬。富士市内ではやや遅めの開花です。
また園内には多くの野鳥も済んでおり、バードウォッチングにも最適のスポットです。
場所:富士市大渕地先
【雁公園】
岩本山の裾から大堤防に沿った芝生の公園で、その桜並木は2.7キロにも及びます。
地元の町内会が戦後の平和と復興を祈り植えたソメイヨシノやヤマザクラ200本以上が見事に咲き乱れ、訪れた人を魅了します。
富士山の眺めも素晴らしい事もオススメの一つです。
場所:富士市松岡字堤外1866-1
以上が静岡県東部エリアのお花見スポットです。
お弁当を持ってハイキングに行くも良し。
家族でお花見をするも良し。
大切な人と団欒するも良し。
今週末は大切な人とどこかに出掛けてみてはいかがでしょうか。