風と松。~表情の異なる3つの空間を併せ持つ大人の居酒屋~
【知る人ぞ知る大人の居酒屋】
葵区は人宿町。静岡街中とは少し距離をおいたこのエリアに、知る人ぞ知る隠れ家的な居酒屋がある。
『風と松』なんとも粋で洒落た店名である。
人宿町といえば七間町の隣の町、お店は映画館から徒歩1分圏内の場所にある。
普通お酒を呑むのなら静岡の街中がベター。
しかし街中に軒を連ねる当たり前の居酒屋に飽きた本物の大人には是非こちらのお店をオススメしたい。
お店は手前にカウンター、その横にはフカフカのソファー席、奥には10人程で賑わえる個室が用意されている。
要所要所使い分けができるので様々なニーズに応えられるのだろう。
例えば常連はカウンターへ入る。店主やスタッフと賑やかに語り合う事が出来る。
少人数で来たのなら真ん中のお席へ。ふかふかのソファーとオシャレなインテリア、テーブルにはキャンドルが置かれ素敵な空間を味わえる。(真ん中の空間は数人同士のシートかと思いきや大人数への対応も可能。その日その時景色を変える、そんな印象だ。)
大勢で語り合うには奥のスペースが最適。凝った作りのライトの元、人目を気にせず贅沢な時間を楽しめる。
【粋な主人と旨い酒】
こちらのお店の主人は叩き上げの25歳。様々な店で修行を積んだからこそ出せる味がある。
お店の看板メニューは卵焼き。
写真を見ただけでその食感が伝わるのではないかと思うほど美しく、そして旨い。
このボリュームで2人前と言うのだからありがたい。まさに『粋』そのもの。
「お値段以上のモノを提供したい」店主のそんな思いが強く感じられる1品である。
味はプレーンに明太子、裏メニューの明太チーズなどもあり、どれもふわふわトロトロで絶品。
中でも明太子味の支持は絶大だという。
この時期に一層食べたくなるおでんも豊富に取り揃えられているところが嬉しい。
こちらのお店は旨い酒も数多くあるがやはりおでんには日本酒。この時期には熱燗と一緒に行きたいものだ。
また、撮影時に常連さんに出すという賄いカレーなるものを頂いた。
ある種作品のように思える美しく調和されたその見た目。
また野菜をこんがり揚げたことで甘みが一層引き立ちルーとの相性も抜群。
即席でこんなハイクオリティーなものを出すのだから驚きだ。
カレーと言えば、どうしても辛いモノを想像してしまうかも知れないが、ここのカレーは実にマイルドでクリーミー。
バターの風味が効いているせいか、辛さをあまり感じさせないので女性にはもってこいのメニューである。
ざっと3品紹介したが、こちらのお料理は和洋折衷。
刺し身やご飯物の男性が好きそうなメニューから、バーニャカウダやアヒージョなどの女性のハートを鷲掴みにするメニューまで非常に多くあり、また一つ一つに店主の職人魂が込められているので妥協の無い味に仕上がっている。
お客を飽きさせない自慢の料理なのだ。

【若者から大人の女性まで】
冒頭で説明したが、こちらのお店はカウンターとソファー席、奥には個室があり、3つの空間が用意されている。
どれもまったく異なる表情を持ち、また豊かな個性を兼ね備えている。
店主にターゲットを尋ねると、どんな人にも来て欲しいとの返答が。
普段は大人の女性を中心に賑わっているお店だが、大学生などの若者が来ると嬉しいようだ。
それは、若い人にもこの雰囲気と自慢の料理を味わって欲しいからである。
ここで若者に問いたい。
なぜそんなにフランチャイズの居酒屋に行くのか。
大学生や新社会人達は確かに裕福な暮らしは出来ないだろう。
高級料亭や展望レストラン、廻らない寿司を食べるには時間がかかるかもしれない。
金銭的に余裕がないから大手フランチャイズの居酒屋を好むのかもしれない。
しかし、それはいささかもったいない気がする。
たしかに個人経営のお店は多少値が張り入るまでに勇気がいるかもしれない。
しかしこちらの店主の男気を分かって欲しい。
旨い酒と味わい深い料理を低価格で出し、お客さんに満足してもらいたい。
そんな粋な心意気を感じて欲しい。
金銭的に余裕が無いのならプランについてお店に相談すると良い。親身になって力になってくれるはずだ。
旨い酒と料理、オシャレに整えられた空間でワンランク上の贅沢な時間をぜひ過ごしてもらいたい。
【予算】
1件目として考えるのであれば予算はおよそ3000円ほど。
2件目であれば1500円程度。
とにかくオシャレな女子が好きなそう空間であることは言うまでもなく、女子会には持って来いのお店である。
コースは4000円からでお料理は7品。
どれも練りに練られた自慢のお料理。参加者の心を掴むことは間違いなし。
【風と松詳細】
住所:静岡県静岡市葵区人宿町1-4 1F
電話番号:054-251-2004
定休日:毎週月曜日
営業時間:19時~朝まで元気にやってます!!