あなたの苗字は何番目? 静岡苗字事情
2015年7月18日|
高校の休み時間、隣のクラスの友人に会いに行く。
教室に入り友人の名前を呼んでみる『もちづきー』すると何人かの男女がこちらを振り返る。
静岡人であれば、こんな経験誰しもあるのではないだろうか。この現象は学生生活を終えても私達の生活に付きまとい、会社でも同じようなことが。
苗字以降のさんや君で区別すればいいのでは、と思う方もいるだろうが、2人以上いる場合はどうすればいいだろうか。もちろん容易に想定されることだ。
これが静岡の苗字事情の特徴の一つ、【望月異常発生警報】である(勝手に命名)。
望月の姓の由来は2通りあり、1つは武田軍にも使えた武士の末裔、
もう1つは餅月で実りの秋の十五夜に団子を作って月の女神を祭る行事に由来しているとされている。
このややこしい苗字、実は静岡県とお隣山梨県に非常に多く、山梨県のある地域はほとんどのお宅の苗字が望月。
私も訪れたことのある清水の山奥の地区では世帯全体が望月姓だったこともある。
静岡県の苗字ランキングトップ5は
1位・鈴木
2位・渡辺
3位・山本
4位・望月
5位・杉山
である。4位の望月以外は他府県でも当たり前のように居るが、4位に望月が食い込んだことが望月以上発生警報の証明ともいえよう。
稀少苗字の数々。
他の静岡の苗字事情で気になったのは、静岡は稀少苗字の占める割合が多いということだ。
雲母(きらら)さん、一言さん、良知(りょうち)さんなどの稀少苗字の方が多く、地名と同じ名字の人も多いようだ。(静岡さん、浜松さん、清水さん、富士山さん)
また、政令指定都市が2つもある人口分布の多い静岡だからこそ、超希少苗字も存在する。
気になったのが『七夕』さんと『浮所』さんである。どちらも涼しげでどこか風情のある苗字です。
以上が静岡の苗字事情です。あなたの苗字は県内で何番目に多いのでしょうか。
調べてみたりルーツを知ることで自分の苗字に少し愛着が湧くかもしれません。