静岡県の地名の由来~伝馬町小学区~
東西南北に大きく広がる静岡県。その地名は非常に多くあり、また変わった地名も数多く存在します。
静岡在住の方であれば、仮に難読な読み方をする地名も簡単に読めるでしょうが、他県の人からすれば頭を悩ますことでしょう。
しかしその地名のルーツや由来となった事柄に関してはほとんどの人が分からないのではないでしょうか。
そこでその地名に決まるまでどういった経緯があったのかについて地域別にご紹介したいと思います。
今回は『伝馬町小学区』を特集します。
【鷹匠の由来】
徳川時代、家康が大層な鷹狩好きだったため、鷹狩に使用する鷹の世話役が住まわせていたため、それが町名となりました。
【伝馬町の由来】
古くから東海道の駅(宿)が置かれたところであり、伝馬とは逓送用の馬で、宿駅と宿駅の間の旅客、貨物輸送を行ったことからその名が付けられたとされています。
【栄町の由来】
東海道線の停車場(駅)設置に伴い、駅前にあたる旧豊田村南安東の一部を静岡市に編入した際に新しく出来た町です。
鉄道と共に市繁栄の願いを込め命名されました。
【相生町・日出町の由来】
元々豊田村南安東の一部を編入し、さらに数年後、それを分割して出来た町です。どちらも縁起を担いだ町名となっております。
【音羽町の由来】
こちらも旧南安東の一部でしたが、地域内、清水公園内にある名刹音羽山清水寺の山号をそのまま町名としました。
清水寺(きよみずでら)というのは音羽町にある真言宗の名刹、つまり由緒あるお寺のことです。
今川氏輝の遺命により建てられたお寺であり、谷津山を背負った地勢が、ちょうど京都の清水寺に似ていることから命名されたといいます。
ここのお寺には、他のお寺が焼き打ちされた際に持ち込まれた鉄製の仏頭や数ある名将の貴重な古文書が所蔵されています。
また、境内の薬師堂は浅間神社から移送されたものです。
寺に隣接している公園内の小さな泉(東照公御用手洗水)があり、清水の地名はここから取ったと言われています。
谷津山のハイキングコースも有名です。
【春日町の由来】
春日というのは、お目出たい時に使用されるので、縁起が良いようにと付けられた地名です。
以上が城内小学区の地名のルーツと由来になります。
あなたの住んでいるところは有りましたか?
自分で調べてみるのも面白いかもしれませんよ。
参考文献
飯塚伝太郎著
長倉智恵雄補筆
『しずおか町名の由来』