今だから知っておきたい静岡茶の魅力
静岡県と言えば…
この質問にお茶、みかん、富士山と答える人は日本人であれば90%以上だろう。
みかんと富士山は一先ず置いておいて、
静岡県と聞いてお茶を連想しない人はまずいない。
それもそのはず静岡県はお茶の生産量全国第1位なのである。
その歴史は古く、西暦1244年、中国より種を持ち帰り、静岡郊外の足久保に埋められたのが起源とされている。
しかし何と、1800年半ばでは、まだ静岡の占めるお茶の割合は14%ほどでしたが、静岡県がお茶づくりに適した環境だと認められてからはその認知度は急速に早まりました。
東京近郊の方も東名高速道路から見える辺り一面茶畑が広がるさまが記憶に焼き付けられるため、静岡と聞いてお茶を連想する人が多い要因だといえるでしょう。
さて、そもそも静岡茶とはどこのお茶の事なのか。
静岡人であっても知らない人が多いであろうこの疑問を解き明かしていこう。
まず静岡茶と一口に言っても産地はバラバラで以下に産地と特徴をご説明する。
富士・沼津
富士山西南裾野地帯・愛鷹山の南麓に栽培が多く あり、太撚り、浅緑色。えぐみある香味
清水
「駿河の清見」の茶として古くから知られ、日本平や興津川流域に多く生産されています 。針状細撚り、浅緑色。香味は淡白
本山
静岡市を流れる安倍川流域を中心とする産地で 細撚り、濃緑色。香味上品で濃い
牧之原
丘陵地の茶園が多く「特むし茶、深蒸し茶」など特徴ある産地 深蒸し系の細粒系多く浅緑色。香り薄く味は濃厚気味
掛川
深蒸し系の細粒形多く濃緑色。香り薄く味は濃い
川根
めぐまれた立地条件と農家の努力で、古くから銘茶の産地 紡錘形細撚り、濃青緑色。香味濃い
天竜
太田川上流域と天竜川上流地域を中心に、いずれも上級茶産地 細撚り、くすんだ黒緑色。香り強く、味は淡白気味 である。
また厳密に言うと、静岡茶とは静岡県内産茶葉を100%使用したもの、対して最終加工地が静岡県で、静岡県内産茶葉を50%以上100%未満使用したもの(配合比率を表示すること)。他県産、海外産の茶葉も使用される ものを静岡茶ブレンドという。
以上が簡単ではあるが静岡茶の概要である。
今一度、こういった経緯や種類やブレンドについて再確認し極上の茶、『静岡茶』を味わって頂きたいものだ。